
様々な年齢層から人気のタワーマンション、高層マンションに憧れを抱いている人も多いでしょう。
しかし、実際にタワーマンションの高層階に住んでみると、携帯の電波が繋がりにくい!という困ったことになっている人もいます。
「タワーマンションは携帯電話の電波が悪い」って本当なのでしょうか?
おすすめタワーマンション情報
1. タワーマンションは携帯電話の電波が悪い
1-1. タワーマンションって?
タワーマンションは、20階以上の鉄筋コンクリート造(RC造)の塔型高層マンションのことを指します。
近年、人気が高まっており、50階以上のタワーマンションもたくさん建設されるようになりました。
たとえば、以下のようなタワーマンションが2010年代に建てられています。
- 勝どきビュータワー(中央区、55階、712戸、2010年
- CAPITAL GATE PLACE THE TOWER(中央区、53階、702戸、2015年)
- DEUX TOURS CANAL&SPA WEST棟(中央区、53階、1450戸、2015年)
- DEUX TOURS CANAL&SPA EAST棟(中央区、53階、1450戸、2015年)
- KACHIDOKI THE TOWER(中央区、53階、1420戸、2016年)
しかも、不動産経済研究所のレポート(2019年4月発表)によると、2019年以降完成予定の超高層マンション(20階建て以上)の数は、300棟11万戸以上。
そのうち、50階以上の超超高層マンションの計画が20以上存在しているというから驚きです。
具体的には、勝どき(29~58階、3棟、3,120戸)、晴海(50階、2,650戸)、月島(59階、1,120戸)といったエリアでのプロジェクトが挙げられています。
1-2. タワーマンションで気になる「電波」
このことからもうかがえるように、タワーマンションの売りは、なんといっても眺望。
高層階に行けば行くほど見晴らしも良く、数十km先の景色まで見渡せるところも多くあります。
したがって、せっかく高層マンションに住むのであれば、より高い階に住みたいと思う人も多いのも納得です。
しかし、タワーマンションは携帯電話の電波が悪いというデメリットがあると言われます。
なぜかというと、携帯電話の基地局からの電波が届きにくいためです。
各携帯電話会社(キャリア)の基地局のアンテナは、基本的に下を向いていることが多く、下向きに電波が発せられています。
そのため基地局より高い位置にあるタワーマンションの高層階には電波が届きにくくなってしまいます。
携帯電話会社の基地局の高さはだいたい40mほどなのですが、マンションでいうと40mというのは13階の高さほどです。
したがって、13階以上の部屋に住んでいる人は、タワーマンションでなくても携帯電話の電波が届きにくいということになります。
タワーマンションは、低層階にはショップや事務所が入って、その上が住居になっていることも多いです。
その場合、必然的に13階以上が住居であることが多く、携帯電話の電波を拾いにくくなってしまいます。
1-3. 携帯電話会社(キャリア)によって電波の受信状況が違う
タワーマンションでも、すべての携帯電話会社(キャリア)が入りにくいというわけでもなく、携帯電話会社によっては電波が届きやすかったりすることもあります。
これは、携帯電話会社によって、電波の受信状況が違うためです。
この場合、どこの携帯電話会社が強いというわけではなく、そのエリアごとに電波が強い携帯電話会社があります。
1-4. 電波を受信しても不安定
タワーマンションに住んでいて、なんとか携帯電話の電波を拾った!と思っても、途中で切れてしまうことも多々あります。
また、部屋のベランダ側に近い場所では電波を拾うけれど、部屋の中心部に行くと全然拾わないなど、とても不安定な状態であることも多いです。
生活する上で、携帯電話をいつもベランダの前に置いておくわけにはいかないため、部屋の中で携帯電話の電波が不安定なのは非常に困ります。
ストレスを感じることにもなります。
1-5. 入居する階や部屋の向きでも電波状況が変わる
携帯電話の電波は、入居する階や部屋の向きでも全く状況が変わってきます。
海外旅行に行った際に、ホテルの部屋によってWi-Fiの電波が繋がりにくいという経験をしたことがある人もいるでしょう。
タワーマンションの携帯電話の電波状況も同様に、変形マンションでは繋がりにくい部屋があったり、階によっては電波がとても繋がりにくいということがあったりもします。
2. タワーマンションには携帯電話の電波受信対策された物件がある
ただし、タワーマンションによっては、携帯電話の電波を受信しにくいことから、マンション内に小型基地局が組み込まれているマンションもあります。
その場合は、携帯電話の電波状況に悩むことも少ないでしょう。
3. タワーマンションの電波問題には携帯電話のキャリア変更が必要?!
タワーマンションの電波問題で、携帯電話のキャリア変更をする人も少なくありません。
実際にタワーマンションに住んでみて「自分の携帯電話が繋がりにくい!」となったときは、自分と携帯電話会社が違う友人や家族に協力してもらいながら、すべての携帯電話会社のつながり度合いを試してみると良いでしょう。
その中でも、一番電波がつながる携帯電話会社へ変更するというのも一つの選択肢です。
各携帯電話会社には、電波が繋がりにくいエリアに住んでいる人に、電波がどのようにしたら拾いやすくなるのかなどのアドバイスをしてくれるサービスがあります。
実際に自分の部屋に来てもらって、どのくらい電波状況が悪いかということも見てもらえます。
もちろんすべて無料で対応してくれるため、一度携帯電話会社のスタッフに見てもらうこともおすすめです。
4. 携帯電話の電波が不安なら低層の高級マンションという選択肢もあり!
携帯電話の電波が届かないと、何かと不便ですよね。
実際に部屋に入ってみないと正確な電波状況はわかりません。
しかし、引っ越してしまった後に「携帯電話が繋がらない部屋だった」というのはあまりにもショックですよね。
そこで、携帯電話の電波が不安な人はタワーマンションの他に、低層の高級マンションという選択肢もあります。
マンションを決めるときは、タワーマンションと低層マンションとがよく比較されます。
(参照:高級マンションドットコム「低層マンションとタワーマンションの意外な比較結果とは?」)
同じエリア内でタワーマンションと低層マンションがあれば、どちらを選んでも生活スタイルは全く違うことになるため、選択に悩んでしまうでしょう。
タワーマンションの魅力は、何と言っても高層階に住むということがメリットでしょう。
また、「タワーマンションに住んでいる」というステータスが魅力になっていることも多いです。
タワーマンションには多くの商業施設が入っていることから、マンション内で生活が充実するというメリットもあります。
一方、低層マンションの魅力は、暮らしやすさでしょう。
低層マンションが建つエリアとしては、第一種低層住居用専用地域などが多く、3階建のマンションが落ち着いた住宅街に建てられるというケースが多いです。
そのため、もともと閑静な住宅街に建つことが多く、都内ではマンション激戦区になっています。
特に都心の低層マンションは、ハイクオリティーでありながら、閑静な街並みの中にすっと溶け込む美しい外観も特徴です。
低層マンションは、エレベーターの待ち時間も少なく、階段を利用しても苦にならない高さであることから、マンションなのに気軽に暮らせる一戸建て住宅のような感覚なのもメリットです。
(参照:高級マンションドットコム「低層マンションと高層マンションの意外な比較結果とは?」)
人気エリアの低層マンションの相場は、以下のようになります。
- 表参道の3LDKで家賃35万円〜
- 六本木の1LDKで家賃50万円〜
- 麻布の1LDKで家賃45万円〜
かなり高めの家賃設定になっており、4LDKだと100万を超えてしまうほど。
しかし、その利便性やブランド性から常に一定の層からニーズがある人気の物件になっています。
低層マンションの中には、大規模なマンションもありますが、住戸の合計が6邸しかないという高級デザイナーズマンションもあり種類も様々ですが、いずれも空室が出たらすぐに埋まるという人気の状況です。
これらのマンションは、ハイクオリティー物件であることから、アメニティや設備も上質なもので揃えられており、生活をするのに不自由さを感じません。
タワーマンションで賃貸物件を探している人は、ぜひ低層の高級マンションも視野に入れて探してみると、選択肢の幅がぐっと広がります。
5. タワーマンションの携帯電話の電波問題まとめ
タワーマンションの携帯電話の電波問題についてご説明しました。
タワーマンションでは、13階以上の住居は携帯電話の電波が届きにくくなるというケースが多々あります。
部屋の中で電波を拾いやすい場所を見つけて使用したり、携帯電話会社を変更することで電波問題が改善されることもあります。
いずれの場合も、一度お使いの携帯電話会社へ相談してみると良いでしょう。
また、タワーマンションにこだわらず、低層の高級マンションも視野に入れて物件探しをすることもおすすめです。