タワーマンションは地震に弱い?!被害に合わないために知っておくべき5つのこと

2016年に起きた熊本地震は、まだ記憶に新しい出来事です。

熊本地震では、多くの高層マンションに被害が及んでしまいました。

地震大国日本に住んでいて、地震のことを心配しない人はいないでしょう。

いつ、どこで起きてもおかしくない大地震ですが、普段は忘れてしまうのです。

熊本地震のような規模の地震が東京都内で発生したら、タワーマンションはどうなってしまうのでしょうか。

そこで、タワーマンションと地震の関係性についてご説明します。

1. タワーマンションは地震が起きても大丈夫?どんな被害が考えられる?

都会では賃貸物件として相変わらず根強い人気を誇るタワーマンション。

タワーマンションは眺望もよいので、高層階ほど人気があります。

しかし、タワーマンション に住んでいて地震が起こったら、どのような被害が起きるのでしょう。

1-1. 実際の震度よりも揺れを強く感じる

地震の時は、高層階ほどよく揺れるようになっていますので、タワーマンション はかなりの揺れを感じます。

ですから、実際の震度よりも体感震度はかなり強いです。

建物の倒壊の心配はない場合でも、かなり怖い思いをすることになります。

1-2. 地震の時は室内がめちゃくちゃになる

タワーマンションは、厚い軟弱な地層の上に建設されていることが多いです。

そもそもタワーマンションが建設されることが多いウォーターフロントエリアの地盤は弱く、その地盤に対応した建築基準をもとに地震対策をしたタワーマンションが建てられています。

しかし、長周期で地震が起こることや、熊本地震のように1回目より2回目の方が大きな地震が発生するケースもあり、タワーマンションが大きな振幅でゆっくり長く揺れ続けてしまうことになります。

すると、建物自体は倒壊することはまぬがれたとしても、揺れ幅がかなり大きくなってしまう高層階の部屋の中はめちゃくちゃになってしまう可能性があります。

実際に熊本地震の時は、マンションの11階に住む人の棚は全て倒れ、突っ張り棒対策をしていた冷蔵庫などの重い電化製品や家具なども全て倒れているという状態が報道されました。

11階で部屋が散乱してしまうのであれば、タワーマンションの高層階に住んでいる場合、部屋の中はどのような状態になってしまうのかと想像すると明らかでしょう。

2. タワーマンションの地震による倒壊の危険は?地震対策の3つの構造を解説

タワーマンションなどの高層マンションには、地震対策がされていないわけではありません。

1981年6月1日に建築基準法が改正され、新耐震基準が適応されるようになりました。

これにより、建物の倒壊に巻き込まれて被害を受けることがないようにと耐震基準が変更されたのです。

その後、1995年に起きた阪神淡路大震災以降は、建物の耐震基準もかなり厳しくなっています。

最近では、タワーマンションなどの高層マンションには、3つの地震対策構造が設けられています。

2-1. 高層マンションなどに取られている3つの地震対策基準

  • 耐震構造
  • 制振構造
  • 免震構造

これらの3つの構造形式は、それぞれ違うものであり、地震の揺れ方も変わって来ます。

それぞれの特徴や構造形式について、詳しく見ていきましょう。

2-2. 耐震構造

マンションの建物そのものが地震に耐えることが出来るように造られています。

マンション自体を支える部分には、頑丈な柱などが使われており、地震の揺れを吸収しながら抑えていきます。

そのため、制震構造や免震構造のマンションに比べると、揺れが出やすくなってしまいますが、建物自体の倒壊を防ぐことを目的にしています。

2-3. 制振構造

地震のエネルギーを吸収するダンパーなどの制振部材を骨組みに加えることで、振動を和らげることが出来るように造られています。

タワーマンションなどの高層マンションでは、各階に制振部材を組み込んで造られています。

ですから、耐震構造のマンションよりも、地震の揺れを抑えることが出来るため、タワーマンションには制振構造が向いているといえるでしょう。

2-4. 免震構造

地面の上に積層ゴムと呼ばれる免震装置を設置して、振動を吸収しながら揺れを防ぐように造られています。

この免震装置は地震の際に地面と建物を切り離すような感じになるため、地震による影響を建物が受けにくくなります。

そのため、揺れ感も通常の3分の1程度にまで軽減することができるという仕組みなのです。

建物の揺れが抑えられる分、室内の家具、電化製品を始め様々な設備の破損を防ぐことができます。

しかし、ほかの耐震構造や制振構造に比べるとコストが高めになってしまうというのがデメリットです。

免震構造の免震装置は、コストだけでなく維持費もかかってくるので、どうしてもマンションの価格が高くなってしまいます。

 

1995年以降に建築された比較的築年数の浅いタワーマンションには、この3つの地震対策基準のどれかが適応されていますので、大地震が来ても高層マンションの建物自体が壊れることはほとんどないといわれています。

また、耐震構造、制振構造、免震構造のどの構造を採用すれば安全なのかということは、地震の震源地や、震源地からの距離も大きく関係してきます。

タワーマンションは、地震の際の揺れがかなり大きいことが予測されますので、制振構造や免震構造での造り方が選択されることが多いでしょう。

また、マンションによっては、制振構造と免震構造のどちらも採用して作っているものもあります。

しかし、どんな物件も100%安全だということはありませんし、築年数が古い物件だと倒壊するというわけでもありません。

3. タワーマンションは地震の揺れがひどい?何階に住めば安心?

タワーマンションに住む場合、どこの階に住めば絶対に安心だということはいい切れませんが、10階以上であれば地震の揺れはひどくなってきます。

また、1階部分もマンションの土台となるところなので、激しい地震の揺れを受けることで倒壊する可能性もあります。

もしも1階部分にいるときに地震にあった場合、建物が無事であったとしても1階にずっととどまっておくのはやめましょう。

タワーマンション で10階以上に住む場合は、通常の防災対策に加えて、家具の転倒により下敷きにならないようにするなどの注意が必要です。

また、電子レンジなどの家電も高い位置に置かないことや、テレビやパソコンのモニターの転倒防止対策をしっかりしておくなど、地震対策をしっかりしておく必要があります。

4. タワーマンションの地震・防災対策|避難時はエレベーターが使えない?

タワーマンションに住むことになった場合、もしも被災した時はどうしたらよいのかと不安に思っている人も多いです。

タワーマンションなどの高層マンションで地震にあった時のために、マンション居住者に向けての防災対策手引書を配布している市区町村もあります。

2011年に発生した東日本大震災の時は、東京都内でも被害や日常生活に支障が出るなどの事例が多数報告されました。

4-1. 地震の時はエレベーターが使えない

タワーマンションでは、地震が発生すると非常停止しますので、地震の際の避難には、エレベーターを使うことは出来ずに、原則徒歩での避難となります。

ほとんどの建物のエレベーターは、震度4の揺れで停止するようになっています。

エレベーターが動いているときに地震が発生した場合は、一番近くの階で非常停止しますので、速やかにエレベーターから降りましょう。

4-2. 基本的には階段で移動

階段が機能している場合は、階段で避難することになりますが、階段が使えない場合やひどい混雑の場合は、しばらく上層階にとどまることになります。

そのため、タワーマンションの高層階に住む人は、被災時に一時的に難民のように取り残されてしまう可能性もあります。

同様に、外出先から自宅への帰宅が困難になることもあります。

4-3. エレベーターの使用再開が遅れることもある

地震後に、揺れがおさまったらエレベーターの点検をして、安全を再確認すると、エレベーターの運転は再開します。

また、地震の規模によっては多くのマンションのエレベーターが停止している状態なので、点検にも時間がかかってしまいます。

大地震の時は何日もエレベーターが停止することもありますので、20階、30階以上と高層階に住んでいると、自宅までの上り下りだけでかなり疲労してしまいます。

4-4. エレベーターが使えないため、地震後の買い出しが不便

大きな地震が発生した時は、ライフラインが停止してしまうこともあり得ます。

大規模な停電になってしまった場合は、エレベーターも停止してしまうことになってしまいます。

ですから必要なものを買い出しに行こうとしても、階段の上り下りや荷物を持っての帰宅にかなり疲労してしまうのです。

家族に子ども、妊婦、高齢者など自由に動くことが難しいと感じる人がいる場合は、被災時の避難やその後の生活についても十分検討する必要があります。

タワーマンションの高層階になればなるほど、エレベーターが停止してしまうと一気に身動きが取れなくなってしまいます。

タワーマンションによっては、災害時に隔離されてしまう可能性も見越して、災害備蓄用の倉庫が設置されている物件もあります。

各自でも被害に備えた数日分の食料や水は確保しておくように心がけましょう。

また、マンションによっては自家発電装置のついたマンションもあり、非常用エレベーターが併設されている物件もあります。

5. タワーマンションの地震被害が心配なら低層高級賃貸マンションもおすすめ!

眺望のよさや利便性でタワーマンションを選ぶことが多いでしょうが、地震被害が心配だという時は、低層高級賃貸マンションもおすすめです。

5-1. タワーマンションと低層マンション

タワーマンションとは一般的に20階以上の建物を指し、低層マンションとは2〜3階建のマンションのことを指します。

低層マンションは、タワーマンションとは全く環境が違います。

タワーマンションのような見晴らしのよさはありませんが、どちらかというと一戸建て感覚に近いような暮らしができることも特徴です。

5-2. 地震の時の階段移動も苦にならない

低層マンションはタワーマンションに比べると地震の被害も少ないでしょう。

地震の際にエレベーターが非常停止してしまっても、階段での移動にさほどストレスを感じることもありませんので、普段通りの生活がしやすいのも大きなメリットです。

5-3. 在宅避難の時の過ごしやすさも格段に違う

地震の際には、在宅避難をすることになる人も多いでしょう。

停電時などライフラインが絶たれた場合、住みやすいのは低層マンションです。

救援物資を受け取りに行くのも、自宅に運ぶのも、低層マンションの場合はタワーマンションより労力ははるかに少なくてすみます。

 

地震の時の被害を考えると、タワーマンションよりも低層高級マンションの方が過ごしやすいことがわかります。

タワーマンションは、地震の時にはエレベーターが使えなくなってしまうため、かなり生活に支障を来します。

また、複数台あるエレベーターのうち1台だけが復活した場合は、エレベーターがかなりの長蛇の列になってしまうことになるのです。

階段で労力を使いながら自宅に帰るのか、エレベーターに長時間並んで順番を待つのか、そのどちらもが苦痛に感じてしまう人も多いでしょう。

それよりも、低層高級マンションでゆったりとして暮らしを楽しみながら、安全・安心の中で過ごすのも、家探しの重要ポイントの1つではないでしょうか。

例えば、大人気エリアでもある南青山の低層高級賃貸マンションは、リビングルームも17.5畳、ベッドルームも10畳と都会の真ん中なのにゆとりあるスペースを提供しています。

低層高級マンションの魅力として、コンシェルジュサービスも設置されており、ホテルのフロントさながらのサービスを受けることが出来ます。

また、マンションによっては部屋の清掃はもちろん、ペットのえさやりや植物の水やりなどの管理もお願い出来る物件もあります。

「タワーマンションでワンランク上の暮らしがしたい!」と思っているのであれば、低層高級マンションも同じようにワンランク上の暮らしができることと、それ以上のハイクオリティな暮らしが出来る場合もあるのです。

タワーマンションを探している人は、低層高級賃貸マンションも視野に入れて家探しをしてみるのもおすすめです。

まとめ

タワーマンションを探している人にとって、地震の被害に合わないために知っておくべき5つのことをご紹介しました。

地震に対しては、日頃から防災意識を高めておくことはどこに住む人にとっても重要ですが、タワーマンションは特別な防災意識が必要になります。

家探しをする際には、眺望のよいタワーマンションは大きな魅力ですが、地震の時の被害を考えると躊躇してしまう事柄が多いことがわかります。

自分と大切な家族の安心・安全を考えると、タワーマンションにこだわらずに、低層高級賃貸マンションも視野に入れてお部屋探しをしてみることもよいでしょう。

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